物理-生態系結合モデル

今のイギリスでの仕事は、日本のOGCM*1にヨーロッパの最先端の生態系モデルを組み込むことです。そのため、この一ヶ月は生態系モデルのソースコードを読み、構造の理解に取り組んできました。当初の目論見としては、生態系のサブルーチン数個を新たに組み込めばいいのだろうと思っていました*2。ところが、よーやく、ことの難しさに気づきました...。うーん、うーん、うーん、苦しい...。
初めに、コアとなる最下位のルーチンから読み始めたのですが、読み進めるうちに(当たり前と言えば当たり前なのですが)どんどん上位のルーチンも必要なことが分かり、最終的に25個くらいのサブルーチンを組み込まなければならないのでは?と思うようになりました。これは、超膨大な量です...。なにしろ我々の業界の複雑なプログラムの代表選手であるOGCM*3の基本ルーチンですら40から50個くらいなのですから*4。しかも、こんなに重くなっちゃって実用的な早さで動くのかなぁ(大汗)それ以前に、最近スパコンが混んでてテストもままならないのが問題だ...。

*1:海洋大循環モデル:海の流れを計算する物理モデル

*2:なにしろ我々の生態系モデルは3、4個のサブルーチンで動いているので

*3:あとはAGCM, CGCMでしょうか。

*4:分野によっては40個なんて少ないのかな?しかし、物理方程式の塊なので理解はたいへんです。