うさぎ

自宅から研究室までは走れば1分という非常に近い場所にあるのですが、その間に少しだけ原っぱがあります。毎晩帰宅するときにはこの原っぱを横切るのですが、そこにはいつも野生のウサギが数匹たむろしております(ん?ウサギは夜行性なのか?)。彼らは、ほんの数メートル先で人間様を恐れずにハムハムと草を食べています。あまりに近いので、ちょっと追いかけてみました。いや、捕まえてどうするわけではないのですが、何事も人生経験です。

なにしろ私の中の”ウサギ”のイメージは、ウサギ小屋や動物園の中でぴょこぴょこと緩慢に動いている感じです。
したがって、そんなに近くでハムハムしてると人間に捕まっちゃうぞと思うわけです。ところがところが、彼らの本気の逃げ足ときたら...私ごときの全力疾走では追いかけても引き離されるばかりです。結果こっちの足の方が先にもつれて⊂(゚Д゚⊂⌒`つズザーという感じでした。ウサギの足の速さと、己の年齢、日頃の運動不足を一度に悟った瞬間でした。

そして、その時頭に浮かんだのが故郷(ふるさと)という歌の歌詞です。そう!「うさぎ美味し」...じゃなくて「うさぎ追いし かの山...」。そうか!太古の昔?からウサギは追いかけないと捕まえられない俊敏な動物だったんだ!ひとつ賢くなりました。

今の日本でウサギを全力疾走で追いかけた経験を持つ人はそう多くはないはず、私はこの経験をたいへん誇らしく思います(笑)